日本オートキャンプ協会の公表によると、2021年にオートキャンプをした人口は前年比から23%増えた750万人だそうです。
高規格キャンプ場は予約がなかなか取れないので、参加人数が増えるだけでなくキャンプ場にも増えてもらわないと困ります。
この記事は、これからキャンプをやってみたい人や興味があるけどアイテムを揃えるのが大変そうという人に知ってほしい内容です。
最低限、この道具だけ揃えてしまえば問題なくキャンプができるアイテムを紹介します。私自身、最初の道具選びにはかなり悩まされました。理由は「アイテム数が多すぎる」のです。
揃える気になると、道具集めの沼にはまってしまうほど種類が豊富でキリがありません。
そうならないために、これだけあれば十分に楽しんで帰ってこれる!というところまで道具を絞って紹介します。最後まで読んでいただけると幸いです。
初めてのキャンプで最低限必要な道具はこれだ!
デイキャンプと宿泊キャンプに分けて、最低限必要な道具に絞り込んだリストが以下になります。
デイキャンプ最低限必須道具
- チェアー
- テーブル
- タープ
- グリル系(火が起こせればなんでも)
- クーラーボックス
- 食器類(使い捨てOK)
宿泊キャンプにはこの道具をプラス
- テント(宿泊人数が横になれるサイズ)
- テント内の床クッション
- 寝具(季節によって変化)
- ランタン(可能なら複数個)
お金に余裕があれば欲しい道具
- 焚き火台(炎が酒のつまみになる)
- 飯盒、ダッチオーブン(料理の品数が増える)
次項でこれらを詳しく解説していきます。
デイキャンプ最低限必要道具
初めてのキャンプを手軽に体験できる「宿泊無しのデイキャンプ」に最低限必要な道具を1つずつ紹介します。
チェアー
椅子はデイキャンプでも人数分用意するほうがいいでしょう。食事をしながら椅子にゆっくりと腰を据えて談笑することもキャンプの醍醐味です。
ですが私の経験上、椅子に座らずにウロウロしていることが好きなタイプの人もいるので、必ずしも必要とは言えない場面もあります。キャンプで使用する椅子は所有率が高いアイテムなので、持っている参加者には持参してもらいましょう。初めてのキャンプですべてをご自身で揃える必要はありません。
テーブル
キャンプには大なり小なりテーブルが必須になります。食事に使用する食器類の置き場としてはもちろんですが、食材の下準備でも必要です。
すべてを地面で済ませる!というツワモノの方には必要ありませんが、長時間になると腰が痛くなります。(経験済み)
テーブルの足部を折りたたむタイプより、コンパクトに持ち運びができるロールトップタイプのテーブルがオススメです。
タープ
タープの役割は日光や雨を避けるために使用します。仮に天気に恵まれなかったとしても、これさえあればデイキャンプをすることは可能です。あとは天気が悪くても前向きに楽しむだけです。
タープは自立式のワンタッチタープでも問題ありません。ですが、使用状況に合わせて形に変化を付けられるヘキサタープや多角形タープを最初に揃えてしまえば、長年使用できる道具になります。個人的には少しでもタープへの奮発はあっていいものだと考えています。
グリル系
炭で火を起こせるのであればどんな物でも問題はありません。ご家庭の庭先でBBQをされるときに使用しているアイテムがあれば、それをそのまま持ち込めばいいのです。
注意点を上げるなら、人数に合ったサイズであることです。人数に対してあまりにも小さいものでは、食材を焼く面積が小さく食事の準備に時間がかかってしまいます。
慣れないうちは焚き火の「火」で調理しないほうがいいでしょう。火の加減が難しいので食材を焦がしてしまうことがあります。初めのうちは炭での調理をメインにしたほうがストレスは少ないです。
クーラーボックス
キャンプの時期が夏場なら必須のアイテムになります。持ち込む食材は、肉の量が多めであると想像できます。炎天下で生肉を放置することは避けるべきです。また、クーラーボックスには食材系の荷物を一気に運べるメリットもあります。
キャンプをする頻度が少ないなら、発砲スチロールで作られているシンプルなクーラーボックスで安く済ませてOKです。ただし、保冷力は低く長時間の保冷は難しいので注意しましょう。安いからといって処分と購入を繰り返すならば、まともなクーラーボックスを購入するほうがいいと思います。
食器類
デイキャンプ、宿泊キャンプの両方に言えることですが、慣れるまでは食器は使い捨て一択でいいでしょう。お皿、コップは意外と邪魔な存在です。こだわるのはキャンプに慣れて道具が絞れるようになってからでも十分です。
使用後も洗う必要がないので、撤収作業の短縮にもなります。ただし、利用するキャンプ場でゴミを捨てられる場所があるかの問い合わせは必須です。
ゴミを出すならキャンプなんかするな!と思われる自然派キャンパーの方もいると思います。ですが、キャンプを趣味として継続できるのかわかりませんよね。まずは、キャンプって楽しい!と感じることに意味があるので、自然を守ろうとする意識は後からついてくるのでは?と思っています。
宿泊キャンプ最低限必要道具
宿泊キャンプをするための、最低限揃えるべき道具の紹介をします。
テント
フルオープンスタイルで夜空を見ながら外で寝られてしまう方には必要ありません(笑)とはいえ夏場に山の外で寝るとなれば、「蚊」などの虫と格闘劇を繰り広げることになるでしょう。なかなか体中蚊に刺されても平気という人はいないのではないでしょうか?
自然の中で睡眠の経験がない人のために説明しておくと、案外「自然の音」というものがあることに気が付きます。普段、ある程度音が遮断された家の中で生活しているので、自然の音なんてまったくわからないと思います。
自然の音というのは、風の音、木々が揺れる音、虫の音、動物の鳴き声などです。海や川の近くなら水の音もプラスされます。これがまた慣れていない人にとっては、気になって眠ることができないくらい耳に入ってきます。
外の風強すぎる…
— ソロキャンプゆるな (@soloyuruna) March 2, 2021
キャンプの時この風吹いたら寝れない😇
雨より風が怖い…心配性発動…
今回の学び。風の強い時期の湖岸のキャンプは風も大変やけど波の音で寝れない。 #ソロキャンプ
— ビワニー🐰❄️ (@lakebiwajimny) April 12, 2021
雨風を防ぐのはもちろん、完全には無理ですが虫、自然の音を防ぐためにもテントは必須です。
テント内の床クッション
眠りに就こうとしても、テント内の床がボコボコだったりすると痛くて眠れません。
テント内でくつろぐ際にも気にしたほうがいい部分です。テント下が砂利だと、そのまま寝ることは難しいと思います。その場合はやはりインナーマットが必要です。
安く済ませるなら、コンパクトにはできませんが行楽用の厚みがあるマットがおすすめです。行楽用マットの厚みがあれば、よほどの突起物が下にないかぎりは睡眠できるはずです。
寝具
寝具に関しては、季節でかなり変わるので慎重に選ぶ必要があります。
真夏の寝具は簡単で、薄手のタオルケット1枚でも平気です。真冬ともなると防寒対策なしで睡眠は不可能です。荷物も増えるので、初心者は夏場のキャンプをおすすめします。
ランタン
宿泊キャンプにランタン無しではかなり厳しいです。キャンプ場のほとんどが街から外れたところに存あり、街明かりも届かないので真っ暗です。トイレに行くときも、炊事場に行くときも常に明かりは必要です。オススメとしては、テント付近に高照度のランタン1つ。テント内に低照度のものを1つ、移動用のLEDライトを用意することです。
【オマケ】初めてでも余裕があれば欲しいキャンプ道具
デイキャンプであれば、庭先でバーベキューをする感覚の準備と差がないことがわかると思います。決して敷居が高い遊びではないのでどんどん挑戦してみましょう。
おまけとして余裕がある方向けに、あればキャンプの幅が広がる道具も紹介しておきます。
焚き火台
焚き火は「男のロマン」です。火を囲みながらの食事とお酒を味わう。かなり現実逃避できる瞬間です。火を眺めていると落ち着くのはなぜでしょう。
できれば食事の準備などが終わった後にゆっくり腰を据えて火を囲むことをおすすめします。立ったり座ったりしていると自分の世界に入り込めません。
飯盒、ダッチオーブンなどの調理器具
白いご飯も食事に添えてあげるとおなかも満足できます。炭焼き料理だけでも十分ですが、鍋を使って簡単に汁物が作れるのでおすすめです。ダッチオーブンが一つあればかなり料理の幅が広がります。せっかくのキャンプですので、カップラーメンは避けたいところですね。
まとめ
初めてのデイキャンプに必要な最低限の道具
- 椅子 できれば人数分。持っている人は持参させる。
- テーブル ロールトップタイプのテーブルが良い
- タープ 長期的に見て奮発していいアイテム。
- グリル系 炭で火を起こせるもの。人数に合わせたサイズ。
- クーラーボックス 冷蔵庫代わりなので必須。安価な発砲スチロール可。
- 食器類 初めのうちは使い捨てで良い。(キャンプ場でゴミを処理できる場合に限る)
初めての宿泊キャンプに必要な最低限の道具(上記道具にプラス)
- テント 雨、風、虫、はもちろん、自然の音を少しは防ぐ。
- テント内のクッション材 地面次第だが無いとつらい。
- 寝具 初心者は夏キャンプだけに限定して薄手のものを用意。
- ランタン 高照度1つ、低照度1つ、LEDライト1つ。
ずいぶん前から感じていることですが、今のキャンプ場というのは高額なキャンプ道具をお披露目する場所になってきているような気がしています。
高額な道具は機能面で大変優れているのは理解しています。しかし、自然で楽しむこと自体に機能性を求めることに違和感を感じるのは私だけでしょうか?
どんな安い道具であれ、自分の作った空間で自由に楽しんでいる人に魅力を感じます。
キャンプとは外で快適に過ごすことが目的なのでしょうか?人が感じる快適さを外にまで持ち込む必要が本当にあるのだろうかと思います。ならば家にいることが最高の環境ですよね。
高いテントも素敵な焚き火台もブランドの食器もかっこいいけれどテントは雨にぬれず暖かく眠れたらいいし薪を燃やせれば焚き火台はいらないし食器は雑に扱うから100均のでいい。キャンプ楽しい✨それが大事だもん⛺🔥
— まみ🌸 ライター (@mami_writer) August 20, 2020
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